こんにちは!
観光業界17年、パリと日本の2拠点生活2年目のYUKIです。
ワインで有名なフランスの地方都市、ボルドー Bordeaux に行ったことはありますか?
世界遺産に登録されているボルドーの街は、月の港と呼ばれ、古い建物が残る落ち着いた街です。
あまりお酒を飲めない私は、ボルドーに行くまでこの街に興味がなかったのですが、ひとたびこの地を訪れ、すっかり魅了されてしまいました。
“フランス人が住みたい街” の上位にランクインするのも納得です。
私にとってのボルドーは、今までの旅をワインという観点から繋げてくれた場所。
歴史のそこかしこにワインがあります。
ワイン博物館で聞いた「自然と交わり、自然条件を長所に変え、新しいワインを創造する」という言葉にもロマンを感じ、ワインの勉強を始めました。
新しいことを体験し、思いもよらなかったことに興味を持つ・・・旅は本当にやめられません。
「ボルドーにはどんな観光地があるのか知りたい」
「限られた日数でボルドーを満喫したい」
という方に向けて、魅力いっぱいのボルドーの街の周り方を提案していきます。
1. ボルドー観光は何日必要?
私はボルドーに5日間滞在しましたが、そんなに大きな都市ではない為、1〜2日あれば満喫できます。
おすすめは3日滞在。
3日あれば色々な可能性が拡ります。
例えばこんな感じ↓↓↓
1日目 市内観光
2日目 ワイン博物館&市内散策
3日目 ボルドー郊外のワイナリーに行く
観光スポットを巡ったり、写真を撮りながら街歩き、カフェやレストランでのんびり。かわいいお店もたくさん!
2. 全て込み!ボルドーシティパスでお得に観光♬
私はボルドーシティパスの72時間券(3日券)を購入して、精力的に回りました。
ボルドーシティパスにはお得ポイントがたくさんあるので、絶対オススメです。
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ボルドーシティパス公式サイト(英語・仏語)
もし心配であれば、こちらの日本の旅行代理店で申し込むと安心です。
<ボルドーシティパス Bordeaux City Passとは>
いわゆるミュージアムパスのことです。
24時間券 €29、48時間券€39、72時間券€46の3種類があります。
観光案内所で購入&受取。事前にオンラインで購入した場合も、受取は観光案内所です。
<ボルドーシティパスの特典>
①指定の美術館と博物館、歴史的建造物の入場が無料
②市内公共交通が乗り放題(トラム、シャトル船Batcub、バス)
③観光ツアー付き(以下の3つの中からひとつ無料で選べる)
・ガイド付き街歩きツアー(英語・フランス語) 2時間
・2階建て観光バスの乗車(イヤホンガイドで日本語を選べる)
・観光ミニトレインの乗車(イヤホンガイドで日本語を選べる) 45分
私は72時間券を購入しましたが、ボルドーの全ての美術館と博物館を制覇しようという意気込みがない限り、72時間は必要ないと思います。
72時間券のみ、サンテミリオンのガイドツアー(英語/仏語) などの近郊のガイドツアーが3種類付きますが、ボルドーから連れて行ってくれる訳ではなく、自分で地方の観光局に電話をしてガイドツアーの予約をしてから、電車やバスを使ってその町のガイドツアーの集合場所へ行かなければならないので、使い勝手が悪くおすすめできません。
3. ボルドー観光・モデルプラン
お友達を案内するつもりでボルドー周遊プランを考えてみました。
さあ、一緒に街歩きしてみましょう♬
必要なもの : ボルドーシティパス48時間券(2日券)
1日目 街全体を知る
観光案内所と大劇場の真ん中にあるで行きやすいです。
12:00オープンですが、行列になるので11:30頃から並ぶと一巡目で入れて安心です。
メニューは1種類。サラダとお肉です。
お肉も柔らかくて食べやすく、フライドポテトはお代わりできます。
飲み物、デザート、食後のコーヒーは別途注文が必要です。
夏と冬で見学方法が違います。
私は冬期間に行ったので、エントランスホールしか見れませんでしたが、とても美しかったです。
<夏期間>
オペラ休演中の為、建物内部を自由見学できる。(ガイドツアー無し)
入場は有料(夏期間のみシティパス可)
<冬期間>
13:00からエントランスホールのみを無料開放。
内部を見たい場合は、冬期間限定のガイドツアーに参加。仏語・有料6€(シティパス不可) 水・木のみ 14:30/16:00/17:30
※2020年2月現在・現地でオペラの窓口に行き直接確認すること
ノートルダム教会の入り口近くにゴヤの銅像があります。
ゴヤはスペインの巨匠画家で、晩年最後の4年をこのボルドーで過ごしました。
この教会はゴヤの葬儀が行われた場所です。
ここはガイドブックに載っていないようですが、小さいけれど、美しく荘厳な教会です。
とても大きな教会で圧巻です。
サンタンドレ大聖堂に隣接する、街で2番目に高い塔です。
上からの眺めは格別。
展望台まで螺旋階段をひたすらグルグル。
降りてくる人と上る人とすれ違うのも大変でした。
シティパス利用可
塔の入口は、1度に入れる人数制限があるので行列になっていることが多いです。
混み具合を見てサンタンドレ大聖堂と順序を入れ替えて見学してくださいね。
ボルドーやアキテーヌ地方のことがよくわかる博物館です。
地上階は先史時代。トラム工事の際に大劇場前の道路から発見されたローマ時代の遺跡などの展示もあります。
1つ上の階は近代史に近くなります。
船舶、海、土壌、森、近代建築、奴隷、など各方面からボルドーやアキテーヌ地方にアプローチしていて歴史がよくわかり、特におすすめです。
興味深い展示がたくさんあるので、訪れる価値があります。
地元学生の社会科見学の団体もたくさん来ていました。
シティパス利用可 所要時間 1時間〜1時間半程 難点は、オーディオガイドは日本語がないこと。(仏/英/西のみ) ウィキペディアなどで事前にボルドーの歴史を頭に入れておくとより楽しめます。
2日目 ワインを知り、街を探検をする
ブルス広場の向かいにある水の鏡に立ち寄ってみましょう。
水が出るのは4月から。残念ながら冬は見れません。
写真は、2月の雨上がりの様子です。
船が到着すると係員が扉を開けてくれます。
船内の様子
2つ目の駅で降ります。
船を降りると目の前がシテ・デュ・ヴァンです。
フランス語で「ワインの町」という名前のワイン博物館です。
10:00オープンに合わせて到着すると、時間を有効活用できます。
※ボルドーシティパスは12:00までの入場のみ無料。それ以降は別途€5 かかるので注意。
ワインが有名なボルドーでは欠かせない場所。この博物館はボルドーワインだけではなく、世界中のワインの説明をしています。
ここは、それほどワインが好きではない方にもおすすめです。なぜなら、紀元前8000年頃から栽培されていると言われているワインの歴史はそのまま世界の歴史になっているからです。
ワインがどのように世界の歴史と関わってきたか、ワインからみた世界の地理、世界のワイナリーオーナーの地理的条件克服の工夫やワインへの愛情のインタビューなど、書ききれないほど盛りだくさん!!!とても興味深い内容です。
日本語のオーディオガイドで詳しく見学できるのも嬉しい点です。
見学の最後には、最上階の展望台でワインの試飲が1杯付いています。
地理、歴史、全てにワインが関わっていることを実感し、今までの旅がワインという観点で繋がって、興奮してしまいました。私の今回のボルドーでの収穫は、今後の旅のテーマにワインが加わったことです。本当にボルドーに行ってよかった!!!
もしボルドーで時間がなく、どこか1つにだけ入場したい場合は、このシテ・デュ・ヴァンがオススメです。 オススメ理由は、 ・日本語のオーディオガイド付き 難点は、面白すぎてあっという間に時間が経ってしまうこと。私はものすごくジックリ見学したので5時間ほどかかりましたが、平均滞在時間は3時間程のようです。 また、この博物館は入場料が€20と高額。移動に公共交通も必要です。12:00までの入場であればボルドーシティパスで入れるので、この博物館に入る方は特に、ボルドーシティパスの購入がお得です。
・ナレーションはとても聞きやすく、素晴らしい解説
・ワインの試飲1杯付き
大きな翼、片手に剣、足元に悪魔の化身ドラゴンがいるのがサン・ミッシェル(大天使ミカエル)です。(下の写真奥のブロンズ像)
ホタテ貝がシンボルのサン・ジャック(聖ヤコブ)。ちなみにフランス語でホタテのことをサン・ジャック(Saint-Jacque)と言うのはこの聖人からきています。
ボルドーの方々の話によると、サン・ミッシェル・バジリカ聖堂の塔が街で1番高い塔なので、1番眺めがいい言っていましたが、今回はclose中の為上れませんでした。
<塔> 3月〜11月open / 11月〜3月close
※詳しい日時は観光案内所で確認しましょう。
シティパス利用可
6月~9月のみオープン(シティパス利用可)
それ以外の季節は外観の写真撮影のみ。
私はあてもなく色々歩いて探検するのが大好き。
サン・ミッシェル・バジリカ聖堂の辺りや、大時計をくぐった通りは町歩きにピッタリです!かわいいお店を覗いたり、カフェで一息ついたり、ワクワクのアンテナを張り巡らします。
もちろん片手にはカメラ♬
夕暮れ時は仕事帰りの人で賑やかになりますよ。
3日目 近郊の田舎へ行く
4. 街歩きにはスニーカー必須
街歩きはスニーカーがオススメです。
ボルドーは平坦な街なのでアップダウンはありませんが、石畳が多く残っています。
犬のフンもたくさんあるので注意です。
また、都会なのでスリ、置き引き、引ったくりには充分気を付けましょう。
5. ボルドー観光・おすすめ時期
ボルドーの観光ハイシーズンは6月から9月頃です。
私は2月に行きました。冬は閉まっている観光地がいくつかありますが、その分観光客が少ないので待ち時間が短かったり、良い点もたくさんあります。
例えば4月や5月、10月の初めなどの気候が良く、観光客の少ない時期をあえて選ぶのもオススメです。
6.「72時間券」で制覇した感想 と ボルドーで次回やりたいこと
私は今回、ボルドーの美術館・博物館をほぼ制覇しました。
個人的な感想は、モデルプランで紹介した以外は私にはパッとしませんでした・・・ もちろんその時の展示内容によります。
でも建物自体はとても素晴らしいので、お好きな方は、ボルドーシティパスで気になる所をササっとドンドン見学して行くのがいいと思います。
さて、ボルドーにすっかり魅了された私。
もし次にまたボルドーに行く時は、これ (↓) に挑戦したいと思っています♬
「シテ・デュ・ヴァンでワインレッスンを受ける」
「近郊のワイナリー巡りをする」
「2年に1度開催のボルドーワイン祭に行く(次は2020年6月18日〜21日) https://www.bordeaux-wine-festival.com/」
「ボルドー・メドック・マラソンに参加する(毎年9月、ワインを飲みながら、その年のテーマの仮装をしてフルマラソンする) https://www.marathondumedoc.com/en/ 」
・ボルドーの街は1〜2日で満喫できる
・ボルドー観光は、全て込みのボルドーシティパスの購入がお得
・何か1つの入場見学であればシテ・デュ・ヴァンがおすすめ
・冬に閉まる観光施設もあるので、必ず見たい場所がある場合は要確認
・ボルドー近郊の田舎も素晴らしいので、ワイナリーツアーに参加したり、電車に乗ってサンテミリオンなどを見学するのもオススメ
・美術館・博物館巡りがお好きな方は、ボルドーシティパスで気になる所をササっとドンドン見学して行くのがいい