こんにちは!
パリ手帖のゆきです。
みなさん、フランスのバスク地方という場所を聞いたことはありますか?
日本では、スペインの「バスクチーズケーキ」が有名なので、バスクというとスペインをイメージする方が多いかもしれません。
「バスク地方」とは、南西フランスと北スペインの海岸沿い及び山間部を指し、ピレネー山脈を挟んでフランスとスペインの両方にまたがる地域の総称になります。
フレンチバスクを北バスク、スペインバスクを南バスクと呼び、国境の街としてスペイン語圏の方もたくさん暮らしているのが特徴で、
フランス語だけではなくスペイン語を話せるフランス人も多く、バスク語など独自の文化もあって、フランスの中にいながらも、少し違う国を旅しているような気分になる場所です。
私はこの地域が大好きで、ついに部屋を見つけて、パリからバスクへ引っ越してしまいました。
ぜひnoteのブログも覗いてみてください♡
note「たびしごと」
フランスでは、バスク地方のことを Pays Basque (ペイ・バスク)と呼びます。
意味はBasque County。「バスクの国」と言ったイメージでしょうか。
Pays Basque (ペイ・バスク)という呼称は、フランスで95県に分けられている行政区分とはまったく関係なく、長い歴史に基づく “くくり” です。
ちなみにフランスの行政区分でバスク地方を含んでいる県は「64」番目の「ピレネー=アトランティック県 (Pyrénées-Atlantiques) 」になります。
お土産で「64」と書いてあるTシャツや、車のナンバープレートで見かけるのはそのためです。
↑64という名前のお店
↑車のナンバープレート
さて、そんなバスク地方はフランス人にも大大大人気!
特に2021年はコロナ禍の影響で、海外ではなくフランス国内で過ごす人が多く、本当にたくさんのフランス人が夏のバカンスに訪れていました。
なんといっても素晴らしい点は、バスク地方は大西洋に面しているので海も楽しめ、同時に、ピレネー山脈を挟んでフランスとスペインにまたがる地域の為、山も楽しめることです。
https://www.instagram.com/p/CUlYIRKoyCu/?hl=ja
海も山も両方楽しめるだなんて、なんて素敵なのでしょう!
もちろん、海と山の幸も堪能することができ、チョコレート、ガトーバスクなど甘い名物もたくさんあります♬
↑生ハム
↑チョコレート
↑ガトー・バスク
フレンチバスクのメインゲート「バイヨンヌ Bayonne」 と、人気ビーチ・リゾート地「ビアリッツ Biarritz」 は同じ都市と言ってもいいほど近くに位置していて、公共バスで簡単にアクセスできます。
バイヨンヌとビアリッツの街の雰囲気を知りたい方は、ぜひお散歩動画をご覧ください♡
日本からバスク地方への直行便はない為、パリを始めとするフランスやヨーロッパの主要都市での乗継ぎが必要です。
ここではパリからの行き方を紹介していきます。
パリからのアクセス (2021年10月現在)
「バスク地方」は、パリから約800km離れています。
パリからバイヨンヌへの行き方は、飛行機、新幹線、バスの3通りあります。
飛行機
パリからバスク地方への発着空港
航空会社によって出発空港が変わる場合があります。
① シャルル・ド・ゴール空港
Aéroport de Paris-Charles de Gaulle(3レターコード CDG)
② パリ=オルリー空港
Aéroport de Paris-Orly(3レターコード ORY)
航空会社
①エールフランス
②イージージェット(LCL)
③トランサヴィア・フランス(LCL)
所要時間
パリからビアリッツ 約1時間半
バスク地方の到着空港
バイヨンヌには空港が無い為、最寄りの空港はビアリッツになります。
↑ビアリッツ・アングレ・バイヨンヌ空港
↑ビアリッツ・アングレ・バイヨンヌ空港(内部)
新幹線や電車
パリからバスク地方まで、時間帯によって直行便のTGVもありますが、ボルドーで乗り換えが必要な場合もあります。
以下のサイトで検索をかけると、様々な列車の組み合わせが出てきますが、
TGVだからといって必ずしも直行便とは限らないので、注意です。
SNCF公式サイト
※SNCFとはSociété nationale des chemins de fer françaisの略で、簡単に言うとフランスのJRみたいな感じです。
パリ〜ボルドー所要時間 約4時間
パリ〜ボルドー間の列車は、TGVとOUIGOがあります。
※TGVはフランスの新幹線。OUIGOはその廉価版です。
ボルドー〜バイヨンヌ所要時間 約1時間半
ボルドー〜バスク地方間の列車はTGVと普通列車(在来線)があります。
例) 朝6時パリ出発→昼12時頃バイヨンヌ到着
↑ボルドー・サンジャン駅
↑ボルドー駅内部
バスク地方でTGVの停まる駅は、バイヨンヌ、ビアリッツ、サンジャンドリュズ、アンダイエ
※OUIGOはボルドーまでしか運行していません。
↑バイヨンヌ駅
↑バイヨンヌ駅ホーム
↑バイヨンヌ駅ホーム
↑バイヨンヌ駅内部
↑ビアリッツ駅
↑サン・ジャン・ド・リュズ駅
↑アンダイエ駅
バス
パリからバスを利用する際も、ボルドー経由になります。バスの乗り換えは必要ありません。
パリからボルドーまでのバス利用、チケットの購入の仕方に関してはこちらのページで詳しく説明しています。
参考 パリからボルドー&バイヨンヌへ長距離バスで格安移動!購入方法と乗り方のコツパリ手帖
上記リンクと同じバスにそのまま乗っていると、バイヨンヌ、ビアリッツ、サン・ジャン・ド・リュズを経由して、スペインのサン・セバスチャンまで行けます。
おすすめ時期
7月、8月のバカンスシーズンは、ビアリッツのビーチは激混み!
もし時期をずらせるなら、6月や9月が天候も良く、人が少ないのでおすすめです。
トレッキングがお好きな方は、一般的に10月後半から山の紅葉が見頃になり始めます。
ただ、10月の大西洋は水が冷たいのでその時期に、ビーチ日向ぼっこやサーフィンをしている人はたくさんいますが、海水浴をしている人は少ないです。
冬は山間部を除いて、都市部で雪が降ることはほとんどありません。
ただ、12月〜2月の初めまでクローズするレストランなどもあるので、その時期に旅行する場合はGoogle Mapなどを利用して営業を確認するのがオススメです。
あると便利な持ち物
バスク地方の特徴として、雨の多い地域なので、豊かな自然の恵みがあります。
1日の中で降ったり晴れたりを繰り返すことも多いので、雨傘があると安心。
また、お天気が崩れたり、日が落ちたりすると肌寒くなる日も多いので、真夏でも薄手のカーディガンや薄手のダウンなどの羽織ものがあると便利です。
冬期日間は0℃を下回ることはほぼないですが、サーフィンのメッカの所以でもある大西洋から吹き付ける風が体感温度に影響します。
私の場合
私の場合は、基本的に電車を利用しています。
パリ&ボルドー間は、TGVかOUIGOを見比べて、金額と出発時間&到着時間を考えて、自分に合うものを選びます。
ボルドー&バイヨンヌ間も、同じくTGVと普通列車の時間と値段を見比べて選びますが、1度だけバスを使ってバイヨンヌまで来たことがあります。
バスはトランクに積んでしまえばスーツケースの管理をしなくていいので楽でした。
いつも、電車の到着時間とバスの出発時間がうまく合わず、常に電車&電車の組み合わせをしていますが、
ボルドーで数泊してからバスク地方に行く場合や、荷物が少なく身軽で、数時間だけボルドー観光やランチをしてからバスク地方に行くなど、時間に余裕があり、ボルドー観光を挟む場合は、バスだと値段が€5くらいで行けることもあるので良いと思います。
バスク地方では、私はバイヨンヌやビアリッツが目的地のことが多いので、利用駅はバイヨンヌ駅。
ビアリッツ駅もありますが、中心部から離れているので、結局バスで中心部に出る必要があります。
宿泊先の場所に寄りますが「バイヨンヌ駅前」から「ビアリッツ市庁舎」行きのトラムバス「T1」が出ているので、そちらを使っています。
トラムバスは、通常のバスとは違って段差がないので、スーツケースを持っていても乗降が楽なのと、USBとWiFiが完備されていて便利です。
ちなみにトラムバスは車内でチケットを購入できません。停留所にある券売機で乗車前に購入が必要です。(料金€1)
本記事が、バスク地方を旅行するきっかけになると嬉しいです。
楽しい旅を♬